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Yuta Mitsumoto

なぜ、予告編は面白いのか

本編の中からカットを抜いて編集して作るのが予告編です。

「本編より予告編の方が面白い」

と言われることもよくあります。

 

中には本編の前の予告編が楽しみだという人もいます。

これは、何十時間、何百時間かけて撮影したものの中からOKカットをつないだ
約2時間ほどの本編の、さらにその中のいいカットだけが
60秒、90秒、さらには15秒に凝縮されているわけですから、
ある意味当然のこととも言えるでしょう。

 

もちろん、本編がよくなければそれ以上の
予告編はできないのですが、
短い時間にいいカットが次々と出てくるので、
「本編にはもっと素晴らしいカットがあるのでは」
と想像してもらえますし、デザインされた文字を使ったり
CGをふんだんに使ったり”映像のつなぎを変える”ことで、
本編とはまったく違ったものにもできます。

 

つまり、ピークに達しているシーンを、よりよく
感動的に魅せるために、いろいろな手法を使うわけです。

 

「これを見たい」と思わせるのが予告編の大きな役割ですから、
騙しているつもりはないのですが、
結果的にお客さんは騙されたと思われるかもしれません。

 

そして演出家としては、それが褒め言葉にもなりうるわけですが、
広告的には成功なのか失敗なのか線引きが難しいところではあります。

 

実際、私がアメリカで予告編を制作していた時、
最初は本編よりおもしろいよ、という評価が嬉しく思っていましたが、
果たしてそれは予告編として成功なのか。と考えると、私は失敗と考えます。

 

それは、「広告」ではなく、「作品」として
予告編で満足させてしまっているからです。
これに関しては別の記事でお話してますので、ぜひそちらもご覧ください。

映画予告編は「作品」か「広告」か?

 

やはり予告編とは、お客さんを呼び込むためのツールでしかありません。
どれだけ、脚本家や監督にとって良い予告編でも、作品としては良くても、
制作側の個人的な価値観や世界観を盛り込んだ予告編は広告として成り立たないものです。

 

 

この記事を書いた人

密本雄太― 演出家 ―

この記事を書いた人

密本雄太― 演出家 ―

福岡県生まれ。デザインと映像系専門学校を2校卒業した後、アメリカ、ロサンゼルスの映画予告編制作者の元で、演出面での修行を積む。ディレクターとして独立後、モーショングラフィックスやアニメーションなどの動画編集技術はもちろん、ビジュアルデザインのスキルも武器に、プロモーション映像や映画の予告編なども多数制作してきた。企画〜制作までの一貫した提案を得意とする。 一度興味をもったものには凝り性で、独学で始めたカメラでは多数のコンテストに入賞。水中専門のフォトコンテストでは、数千作品の中から金賞を受賞。海外メディアにも掲載された。精通したカメラの知識は動画制作にも大いにいかされており、撮影段階から携われるクリエイティブディレクターとして各所から仕事を任される。

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