COLUMN

🎬 なぜ映像の“空気感”は変わるのか? 映画やCMで使われる「グレーディング」の世界

どうもお久しぶりです、楓です!

映画を観ていて、

「なんかこの映画、空気が冷たい」
「どこか懐かしく、エモい」

そんな風に感じたことはありませんか?✨

実はその印象、“色”によって大きく作られているかもしれません。
今回は、映画やCM、MVなどでも使われている「グレーディング」について、映像制作の視点からご紹介します。

グレーディングって何?

簡単に言うと、

『映像の色を調整して、作品の雰囲気を作る作業』のこと。

例えば…
・青っぽくして冷たい印象にする
・暖色を強めて温かさを出す
・彩度を落として不穏にする

同じ映像でも、色が変わるだけで“感情”まで変わります。

グレーディングというと、

「映像を綺麗にする作業」

と思われがちですが、実際はそれだけではありません。

むしろ重要なのは、

“何を感じさせたいか”

です。

例えばホラー映画なら

  • 肌色を少し悪く見せる
  • 影を強くして不安感を演出する

などがあります。

逆にCMでは、

  • 食べ物を美味しそうに見せる
  • 肌を健康的に見せる
  • 明るく爽やかに見せる

など、
“感情の方向”を色でコントロールしています。

映画によって「色のルール」が違う

映画には、作品ごとの“色の設計”があります。

例えば、
寒々しいサスペンスでは青系が多く、
温かいヒューマンドラマではオレンジ系が使われやすい。

色を見るだけでも、
作品のジャンルや感情がなんとなく伝わることがあります。

参考例 : 映画『ジョーカー』予告編

https://www.youtube.com/watch?v=t433PEQGErc

緑っぽさや暗い黄色感が強く、
不穏で不安定な空気感が作られています。

韓国映画や韓ドラはグレーディングにこだわってる⁉

最近の韓国映画や韓国ドラマは、
特にグレーディングが印象的です。

暗いシーンでも、ただ黒いだけではなく、

  • 少し青い
  • 少し緑っぽい
  • 光だけ異様に強い

など、かなり細かく空気感が調整されています。

参考例 : 映画『パラサイト 半地下の家族』予告編

https://www.youtube.com/watch?v=SEUXfv87Wpk

明るいシーンなのに、どこか不穏に感じる独特の色味が特徴的ですね。

色だけで「時間」も演出できる

グレーディングでは、
時間帯の印象を変えることもあります。

例えば、

  • 朝 → 少し青く爽やかに
  • 夕方 → オレンジを強める
  • 夜 → 彩度を落として冷たくする

など。

実際には昼間に撮った映像でも、
調整次第で“夜っぽく”見せることも可能です。

MVやCMでは、かなり大胆に色を変えている作品も多いです。

参考例 : 映画『DUNE/デューン 砂の惑星』予告編

https://www.youtube.com/watch?v=n9xhJrPXop4

砂漠の圧倒的なオレンジ感によって、世界観そのものが作られています。

グレーディングは「正解」より「感情」

面白いのは、
グレーディングには“絶対の正解”がないこと。

リアルな色が正しいわけではなく、

  • 不安にしたい
  • 温かくしたい
  • 孤独に見せたい
  • 希望を感じさせたい

など、
作品の感情に合わせて色を作っていきます。

だからこそ、
映像の“空気感”や“世界観”に直結する工程とも言えます。

普段映画やCMを見る時も、
ぜひ「どんな色が使われているか?」に注目してみてください。

作品の印象が、今までとは少し違って見えるかもしれません。

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