皆さん、こんちは!
師走とはいえ、 走るのはお坊さんだけではないのです。
どうも。 年末になるとタイムリープ並みに時をかけている、飯島です🏃♀️
さてさて。
1年も終わってしまうということで、どんなお問い合わせが多かったかな?
と、思い返したところ・・・
・ 動画制作ってどんな作業をしないといけないの?
・ 完成までどれくらいの日数が必要?
というご質問をが多かったのでは・・・と。
今回は、円滑に進められるスケジューリング方法についてお話ししたいと思います。
ガントチャート
なんだ。この横に伸びている棒グラフみたいな図は。
と見慣れない方も多いのでは・・・
これは、アメリカ人のガントさんが作った、「ガントチャート」というスケジュール表。
時間を横軸、作業内容を縦軸にして、プロジェクト管理などで使われる工程表ですが、
結構、動画制作では利用されがちなんです。
動画制作では、1つの作業の中に、さらに小さな作業がたくさん行われます。
一つの工程に対して、修正作業や確認作業が何回も繰り返されます。
とてもではありませんが、普通のカレンダーだと書ききれません・・・
そんな複雑な工程を、見やすい形に可視化させたのが、このガントチャート。
横に伸びがちで、逆に見づらい・・・と言う意見もありますが、
数多いタスクも整理できて、進捗状況も確認しやすい、画期的なアイテムなのです。
動画の制作工程
“そもそも、どんな流れで作るのよ?”って感じですが、
どんな作業があるか知らないと、スケジュールの組みようがありませんよね。
尺もいろいろ。規模もいろいろ。予算もいろいろ。
人生いろいろ…ということで、一概には言えませんが、
実写とアニメーション、ある動画を例として、ベースとなる工程をご紹介します。
■実写動画の工程
まずは、↑このようなキャストを含む動画
① 企画構成 → ストーリーの設定や、セリフ、 カメラアクションなどをまとめた絵コンテを作ります。
② 撮影準備 → スタジオ探し/キャストオーディション/衣装・美術品用意/
ロケ弁注文/撮影スタッフ手配 などの事前準備
③ 撮影 → 撮影当日 朝から晩までかかることも・・・
④ 編集 → 初稿/確認/修正・・・それが3〜4回繰り返されます。
初稿前に収録物の余分な部分を切ってつけただけの「あらつなぎ」が入る場合もあります。
⑤ MA → ナレーション収録や、TVなどの特別な媒体の場合は、基本MAという整音作業が入ります。
⑥ 納品 → 納品データ書き出し
2ヶ月と短期で完成することもありますが、5〜6ヶ月と長丁場になることも・・・
実写はとにかく、撮影までの工程に時間を要する傾向があります。
急ぎ足で作ることもできますが、全員のスケジュール調整が難しかったり、
天候に左右されたり、物理的に時間が足りない場合もあるので、注意しましょう⚠️
■ アニメーション動画の工程
続いて、↑イラストアニメーション動画
① 企画構成 → 実写と同じように絵コンテを作ります。
② グラフィック制作 → 絵コンテのカットごとに1枚絵のイラストを描きます。
③ ナレーター/BGM選定 → グラフィック制作と同時に、すぐに編集に入れるように、先に決めておきましょう。
④ アニメーション制作 → 一枚絵に動きを付けていきます。 (本編集)
⑤ ナレーション収録 → アニメーション動画は尺の変動が多いため、最後にナレーションを入れます。
それまではAIナレーションやスタッフの声などで仮ナレを入れます。
⑥ 納品 → 納品データの書き出し
アニメーション動画は、グラフィック制作やアニメーション制作に時間を要します。
早いものは、1ヶ月未満でも作れますが、1本で3〜4ヶ月かかることもあります。
1フレーム※ずつ動かしていくため、まさに職人技。
10秒動かすだけでも、数日かかってしまうことも・・・
※フレームレート(fps): 動きを1枚1枚、画像にしたとき、1秒に30枚ほどあります。
スケジューリングのポイントと注意点
では、実際にこれらの工程を円滑に進めるためのポイントや注意点を!
★ スケジュール表を作るとき、全ての工程を入れていくと順々に入れていくと、
とんでもなく長期になってしまう・・・
そんなときは、納期を軸に逆算して各工程の日数を決めていきましょう。
スケジュール表は引き算で。と覚えておきましょう。
★ 上司の方や、クライアント様などの確認に必要な日数を事前に確認しましょう。
★ 世の中何があるかわからない。納期より1〜2週間ほどはバッファを設けましょう。
あとは、スケジュールに従って、納期に向かって走り抜けるのみ!
というわけで、動画制作って意外に時間がかかるんです・・・
まず最初にしっかりと余裕を持ったスケジュールを立てることをオススメします。
気持ちの余裕が生まれ、それがクオリティにつながり、唯一無二のオリジナル動画になるのです。
それでは、また来年🙋♀️
皆さん、良いお年をお迎えください!
さらば。2023年🐰